イベントレポート

イベントレポート

令和5年3月17日(金)、「SIP/PRISMシンポジウム2022」
(主催:内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局)が
オンラインで開催されました。シンポジウムには1,463名の申込がありました。
シンポジウムでは、平成30年度から開始し、令和4年度で終了したSIP第2期の12課題について、
5年間にわたり社会実装に向けて取り組んできた成果と
令和4年度にPRISMで取り組んだ成果が報告されました。
また、Society 5.0の実現に向けてバックキャストで設定したSIP第3期14の課題の概要、
従来のPRISMを強化したプログラムであるBRIDGEについても発表されました。

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開会挨拶、SIP第2期の成果について、動画上映
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内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局 事務局長の松尾泰樹氏から開会の挨拶が行われました。
松尾事務局長からは、SIP、PRISMにおいて、これまでさまざまな研究成果が得られ、社会実装につながっていることをユーザーとなる国民の皆様や企業の皆様にさらに一層認知してもらうことが非常に重要だと述べられました。

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続いて、内閣府 総合科学技術・イノベーション会議有識者議員/ガバニングボード座長の篠原弘道氏からSIPとPRISMの概要説明が行われました。
SIP第2期の最終評価としては、多くの研究テーマで優れた成果が得られ、社会実装につながったものも見られたことを評価し、第3期はより社会実装を意識していきたいと述べられました。
PRISMについては、令和5年度より従来のPRISMの枠組みを活用し、社会実装に向けた取り組みを強化した「BRIDGE(ブリッジ)」が始動することが発表されました。

続いてのプログラムとして、「CSTI×高校生 科学技術が創る未来を語る」と題した動画が上映されました。東京都立日比谷高校の生徒7名と、CSTI議員2名(篠原弘道氏、波多野睦子氏)および須藤亮プログラム統括との対談で、高校生が興味の持つ科学技術、思い描く未来について意見が交換されました。

CSTI×高校生 科学技術が創る未来を語る(ロング版)

SIP第2期・PRISM成果報告

SIP第2期・PRISMの成果報告が、ROOM1~4の4つのROOMに分かれて行われました。第2期の5年間とPRISMの成果について、プログラムディレクター(PD)及び領域統括より報告されました。
ユーザー目線でわかりやすく情報発信が行われ、国民生活にどう役立っているか、どのような社会を目指しているか具体例を挙げて語られました。

SIP第2期各課題の成果についてはこちら
PRISM成果についてはこちら
PRISMシステム改革型について、SIP第3期課題とBRIDGE重点課題の推進について、閉会挨拶

内閣府 総合科学技術・イノベーション会議有識者議員の上山隆大氏からPRISMシステム改革型の4つの事業について説明がありました。
まず、PRISMとは、各省庁に予算をアドオンすることによって政策を誘導していくことを目的とし、5年間で成果を上げていると説明がありました。

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そして、4つの事業である、
地域中核大学イノベーション創出環境強化事業
(国立大学イノベーション創出環境強化事業含む)、スタートアップ・エコシステム形成推進事業、新SBIR制度加速事業、標準活用加速化支援事業等について詳細の説明がなされました。

続いて、内閣府 政策参与・プログラム統括の須藤 亮氏から「SIP第3期課題とBRIDGE重点課題の推進について」説明がありました。
SIP第3期はSociety 5.0の実現に向けてバックキャストで課題候補を選定し、技術のみならず、制度、事業、社会的受容性、人材の5つの視点から社会実装に必要な取組みを検討して、令和5年3月に14課題とプログラムディレクター(PD)が決定したことの発表がありました。
各課題における取組み事例、年間スケジュールにも触れ、第3期では、5つの視点の指標(xRL)を導入し、コミュニケーションツールとして活用しながら進めていくことがこれまでと大きく異なる点と説明がありました。

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PRISMがBRIDGEへと名前を変えて、進んでいくと説明されました。これまでのように個別の技術領域を設定するのではなく、研究開発の成果を生かして、CSTIが設定した重点課題に取組んでいくことになります。令和5年度のBRIDGE重点課題も7項目挙げられました。SIP、BRIDGEの新しいロゴも発表されました。

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シンポジウムの閉会にあたり、内閣府の星野剛士副大臣が閉会の挨拶を行いました。
科学技術イノベーションは我が国の成長戦略の柱であり、持続的な経済成長を実現する原動力であると同時に、自然災害などの脅威に対して、安心・安全を確保する観点からも国家の生命線であると強調しました。そして、SIP第3期やBRIDGEのプログラムを通じて、技術革新の社会実装に向けた取り組みを強化していきたいとの挨拶がありました。

SIP第2期PDによるQ&Aセッション

SIP第2期PDによるQAセッションが、ROOM1~4の各ROOMで行われました。
その場で取り上げられた質問内容をいくつか紹介します。

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  • AI技術の社会実装を進めていくためには人材の確保と育成が重要になると思うが、教育界や産業界への期待について、お考えを伺いたい。
  • 医療従事者の負担を軽減するために、色々な取り組みをされてきたということが分かりました。患者さん向けの取り組み例がもしあれば教えてください。
  • IDR4Mにより中小河川に対し、洪水予測できれば、非常に有効と思います。これらの結果を踏まえて、地方の自治体に提供し、避難指示のエリアの推定できれば、有効ですが、実装は近いですか?
  • 空中では既に数千機のドローンが群をなして空に絵を描いたりしているが、海のドローン計画というがAUV10機ではまだまだではないのか?
  • 「量子」はまだ一般には馴染みが薄い言葉であり、領域だと思いますが、今後どのように社会で認知されるようなると思っていますか。
  • 材料の研究開発の新しい仕組みをご紹介いただきありがとうございました。研究開発を担う技術者には今後どのような素養が求められるようになっていきますでしょうか?また、将来の技術者育成をどうするとよいでしょうか。

これらの質問に対して各課題のPDより回答や説明をいただき、SIPに対する理解を深められる機会となりました。

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プログラムディレクターの活動に迫る(ロング版)