SIP/BRIDGE 未来の科学フェス イベントレポート
2025年9月27日(土)、「SIP/BRIDGE 未来の科学フェス」(主催:内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局)を大阪科学技術館/大阪科学技術センタービルにて開催しました。
本イベントは、次世代を担う子どもたちが科学技術の面白さに触れ、未来の社会を動かす力になることを目的として実施し、リアル会場には約500名の方にご参加いただきました。
会場では、人気インフルエンサーによるステージイベントや、SIP/BRIDGEの研究内容を遊んで学べる体験ブースのほか、バーチャル空間でSIPの取組を楽しく学べる「バーチャルSIP」など、多彩なコンテンツを展開し、リアルとバーチャルの両面から、参加者がSIPの取組を体感できるイベントとなりました。
【インフルエンサーステージイベント】
ステージイベントでは、SNS総フォロワー数300万人を超える人気キッズクリエイター・望蘭(みらん)さんが登場。「未来調べ隊」の隊長に就任した望蘭さんが体験ブースの各コンテンツを実演し、会場の子どもたちを巻き込んだクイズ大会も実施しました。望蘭さんと一緒に楽しみながら学ぶスタイルは子どもたちの心を掴み、多くの親子連れがSIP/BRIDGEの取組を身近なものとして感じる機会となりました。


【未来の科学フェス体験ブース】
体験ブースでは、すごろく・シミュレーションゲーム・工作などを通して、SIP/BRIDGEの研究内容を楽しく学べる多彩なブースを展開しました。
多くのブースが常に満員となる盛況で、当日会場にお越しいただいた多くの方にSIP/BRIDGEの研究成果を体験していただきました。
「プラのきもちゲーム」


ペットボトルの一生をすごろくで体験できるボードゲーム。ペットボトルになった気分でコマを進めることで、研究テーマである「サーキュラーエコノミー」の重要性や環境負荷について主体的に考えるきっかけを提供しました。
「さわってひらめけ!未来の水族館」


本物のサメに触れているような感覚を再現する触覚提示デバイスを体験。また、触覚カードで遊びながら、「モノを触るってどんな感覚だろう」と触覚について考えていただく体験を通じて、最新テクノロジーが拓く「未来の水族館」の姿を考えるきっかけを提供しました。
「マイクラで洪水避難体験」


「マインクラフト」で大阪の街並みを再現。洪水発生時の避難行動をシミュレーション体験いただくことで、いざという時にどう行動すべきか、防災や地域の安全について考えるきっかけを提供しました。
「深海6000mの探検」


無人深海探査機「しんりゅう6000」の模型や深海調査で撮影された高精細な映像を展示。謎に包まれた深海の世界と、その解明に挑む科学研究について触れるきっかけを提供しました。
「カイコのふれあい体験」


生きたカイコとの直接の触れ合いを通して、カイコの一生とシルクが生まれる仕組みを学びました。さらに、カイコがワクチン開発など新たな分野へ応用されていることを紹介し、生き物がもつ可能性や自然との関わり方について考えるきっかけを提供しました。
【バーチャルSIP未来体験ラボ】
9月23日(火)~27日(土)の5日間、バーチャル空間でSIPの取組を学べる「バーチャルSIP未来体験ラボ」を同時開催しました。大阪科学技術館2階の常設ブースのほか、ご自宅のPCやスマートフォンからもオンラインで参加可能とし、リアルとバーチャルの両方から多くの方に体験いただきました。
バーチャルSIPでは、“たこ焼き”型のトロッコに乗って6つのクイズに挑戦することでSIPの研究を楽しく学べる仕掛けを用意しました。大阪・関西万博のバーチャル会場「バーチャル万博」とも連携し、クイズに全問正解すると「ミャクミャク」との特別な出会いや限定景品が待っており、楽しみながら学ぶ新しい体験を提供しました。
結果として、展示会場からは200名以上、バーチャル空間からは550名以上にご参加いただき、リアルとバーチャルを組み合わせることで、より多くの人々に科学への関心を広げる新しい学びの形を示すことができました。
〈常設ブースの様子〉


内閣府の
科学技術・イノベーション
に関する取り組み
科学技術イノベーションこそが経済再生と持続的成長の原動力です。科学技術イノベーション政策を強力に推進し、日本を「世界で最もイノベーションに適した国」としていくことが、今、必要とされています。激動する世界情勢や環境変化のなか、グローバル課題への貢献と国内の構造改⾰という両軸を、どのような政策で調和させることができるのか。日本が目指すより良い未来社会「Society 5.0」の実現に向けた新たなイノベーションへの発展に取り組んでいます。