SIP/BRIDGEシンポジウム2024イベントレポート

2024年2月20日(火)に大阪で、2月26日(月)に福岡で「SIP/BRIDGEシンポジウム2024」(主催:内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局)が対面・オンラインハイブリッドで開催されました。シンポジウムには総数651名(対面144名、オンライン507名)のお申込みがありました。
両会場ともに各テーマの研究開発・社会実装を推進するプログラムディレクター等が登壇し、目指す社会像や具体的な取り組み内容について発表するとともに、パネルディスカッションや研究内容の展示、プログラムディレクターや他の参加者との交流会も実施いたしました。

  • 大阪well-beingな社会とは

    ヘルスケア領域におけるAI・ロボット、メディカルデータの活用や多様性社会を築くための基盤整備など、well-beingな社会の実現に向けたテーマの発表・パネルディスカッション

    SIP/BRIDGEシンポジウム2024(大阪)

    令和6年2月20日(火)、大阪にて、「well-beingな社会とは」をテーマに「SIP/BRIDGE シンポジウム2024」を開催いたしました。大阪開催には総数340名(対面72名、オンライン268名)のお申込みがありました。

    開会挨拶、事業説明

    内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局審議官 川上氏
    内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局審議官 川上氏から開催の挨拶が行われました。
    SIP/BRIDGEとして初となる大阪でのシンポジウム開催に対して、PD・関係者と参加者の方々の「繋がる」機会となることに対しての期待を述べられました。
    内閣府 政策参与・SIPプログラム統括(座長)須藤氏
    続いて、内閣府 政策参与・SIPプログラム統括(座長)須藤氏よりSIP/BRIDGEの概要説明が行われました。SIP第1期~第3期の変遷や、令和5年度BRIDGE施策の紹介、またSIP/BRIDGEを通じた産官学連携に対する期待について述べられました。

    SIP第3期・BRIDGEに
    関する講演

    SIP第3期・BRIDGEに関して、以下のようにプログラムディレクター等から講演が行われました。講演の中では、各課題・施策で目指す社会像や具体的な取り組みについて発表が行われました。

    • 医療デジタルツインの発展に資するデジタル医療データバンク構想

      医療デジタルツインの発展に資するデジタル医療データバンク構想

      浜本 隆二氏

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    • AIによる最適な医療機器選択で実現する次世代スマート物流プラットフォームの社会実装

      AIによる最適な医療機器選択で実現する次世代スマート物流プラットフォームの社会実装

      竹下 康平氏

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    “well-beingな社会とは”パネルディスカッション

    パネルディスカッションでは、目指す社会像、社会像実現のために乗り越えるべき課題、開催地域の方を含め取組を推進するために期待する連携先/役割​、について課題・テーマを横断し様々な議論がされました。モデレーターは株式会社野村総合研究所 経営コンサルティング部 イノベーションデザイングループ グループマネージャーの柳沢樹里氏が務めました。

    交流会概要

    最後に、対面参加者の方々と登壇者・関係者との交流会が行われました。参加者からは「参画されている企業と情報交換ができた」、「登壇者の先生方と直接お話ができ良かった」という声をいただきました。

    対面参加者の方々と登壇者・関係者との交流会

    記事作成時期2024年2月29日(記事内容は作成時時点のものです)

  • 福岡サイバー×フィジカルで創る持続可能で強靭な社会

    メタバースやスマートモビリティ、スマートエネルギーなど、サイバーとフィジカルを融合させた次世代社会の基盤整備の実現に向けたテーマの発表・パネルディスカッション

    SIP/BRIDGEシンポジウム2024(福岡)

    令和6年2月26日(月)、福岡にて、「サイバー×フィジカルで創る持続可能で強靭な社会」をテーマに「SIP/BRIDGE シンポジウム2024」を開催いたしました。福岡開催には総数311名(対面72名、オンライン239名)のお申込みがありました。

    開会挨拶、事業説明

    内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局審議官 川上氏
    内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局審議官 川上氏から開催の挨拶が行われました。
    SIP/BRIDGEとして初となる福岡でのシンポジウム開催に対して、日本の目指す未来社会像、Society 5.0に想いを巡らせる場となることを祈念されました。
    内閣府 政策参与・SIPプログラム統括(座長)須藤氏
    続いて、内閣府 政策参与・SIPプログラム統括(座長)須藤氏よりSIP/BRIDGEの概要説明が行われました。科学技術だけでなく、人文や社会科学等の「総合知」を活用し、技術・制度・事業・社会的受容性・人材という5つの観点の底上げにより、社会課題の解決に取り組んでいるとご説明されました。大阪会場と同じく、最後にはSIP/BRIDGEを通じた産官学連携に対する期待について述べられました。

    基調講演

    九州電力株式会社 テクニカルソリューション統括本部 総合研究所 所長 松本 一道氏
    「デジタルビレッジ(仮)構想―課題先進地域"イナカ"こそデジタル化で―」というテーマで、九州電力株式会社 テクニカルソリューション統括本部 総合研究所 所長 松本 一道氏による基調講演が行われました。今回、シンポジウムが開催された九州では、限界集落が増加しており、人手やインフラが不足する中で、医・職・足における課題が生じています。それらの課題を解決するために、”イナカ”こそデジタル化が重要であると述べられました。松本氏は、電気を基軸としてデジタル化を推進し、持続可能なコミュニティの共創に取り組みたいと表明されました。

    SIP第3期・BRIDGEに
    関する講演

    SIP第3期・BRIDGEに関して、以下のようにプログラムディレクター等から講演が行われました。講演の中では、各課題・施策で目指す社会像や具体的な取り組みについて発表が行われました。

    • 公共エリア向けダイナミックマップの開発<

      公共エリア向けダイナミックマップの開発

      伊藤 建氏

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    • バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備

      バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備

      持丸 正明氏

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    “サイバー×フィジカルで創る持続可能で強靭な社会”パネルディスカッション

    大阪会場に続き、パネルディスカッションでは、目指す社会像、社会像実現のために乗り越えるべき課題、開催地域の方を含め取組を推進するために期待する連携先/役割​について課題・テーマを横断し様々な議論がされました。いずれの登壇者も、分野を越えて連携することの重要性について述べられました。モデレーターは株式会社野村総合研究所 経営コンサルティング部 イノベーションデザイングループ グループマネージャーの柳沢樹里氏が務めました。

    交流会概要

    最後に、対面参加者の方々と登壇者・関係者との交流会が行われました。参加者からは「人的ネットワークの拡大に繋がった」、「登壇者・関係者の熱量が伝わった」という声をいただきました。

    対面参加者の方々と登壇者・関係者との交流会

    記事作成時期2024年2月29日(記事内容は作成時時点のものです)

内閣府の
科学技術・イノベーション
に関する取り組み

科学技術イノベーションこそが経済再生と持続的成長の原動力です。科学技術イノベーション政策を強力に推進し、日本を「世界で最もイノベーションに適した国」としていくことが、今、必要とされています。激動する世界情勢や環境変化のなか、グローバル課題への貢献と国内の構造改⾰という両軸を、どのような政策で調和させることができるのか。日本が目指すより良い未来社会「Society 5.0」の実現に向けた新たなイノベーションへの発展に取り組んでいます。